名曲喫茶とコーヒーショップ

はじめて喫茶店に入ったのは高三のときだった。荻窪駅近くの踏切の遮断機よこにあったミニヨンという名曲喫茶だった。 60年代末から70年代にかけて、こういう店がかなりあった。制服だったが、ときどき行った。頻繁に行くようになるのは浪人した1年間だった。

同じころ新宿角筈の紀伊國屋書店によく行った。本を買った帰りに風月堂という独特な雰囲気の名曲喫茶に寄ることがあった。2階まで吹抜けの店内はタバコとドラックらしきものを吸う人で溢れていた。 黒を基調にした壁とイスやテーブルが一種の荘厳さを醸していた。

2階の一角にはよく白人や黒人のグループが集まっていた。ヒッピーと呼ばれた人びとだったと思う。 あれから50年が経ち、名曲喫茶と呼ばれる喫茶店はあまり見かけなくなった。今どこにもあるのが Doutor、Excelsior、Starbucks、Tully’s などのコーヒーショップだ。

そして、何にも増して日本(ニホン)の全域にはびこっているのがコンビニである。その普及ぶりは鎌倉時代前後における仏教寺院の広がりに匹敵するのではないだろうか。コンビニの店舗と仏教寺院を比較することを不謹慎と云うなかれ。コンビニはもう日本教の主要な精神世界を浸食しているではないか。

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