逃れようがない放送(2)

僕が住んでいる都内のある商住混在地域で毎年、この時期に盆踊り大会なるものが路上で開催される。

近隣の商店街と比べて、あまり活気のない商店街の活性化のためだろうが、地域住民である僕にとっては、偏頭痛と食欲不振をもたらすほどの地獄そのものだ。

夕方6時過ぎから9時ごろまで、一方通行の狭い道路を100mほど封鎖し、商店街の放送網を通じて大音量で一昔前の演歌や民謡を流し続ける。まさに音の暴力だ。

例年、この騒音を避けて外出するのだが、きょうは自宅で作業することがあり、数年ぶりで騒音を避けられなかった。9時を回って騒音は消えたが、いつもより耳鳴りがひどい。神経の苛々も尋常ではない。

階下の居間に降りれば、テレビの雑音から逃れられないのだが、精神病者扱いされないために、厭々ながら、降りていく。

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